こんにちは!ゆななです。
とうとう11月ですね。
今日は有給とって4連休なんて人もいるんですよね。
私は仕事です^^
11月は芸術の秋。
美術をかじったことがない人も楽しめる展示会がたくさんあったり、景色がきれいだったりする季節ですね。
私は水墨画の展示を見に行ってきました!
じっちゃが書家で、
大叔父が画家で、
父が趣味で水墨画してて、
私も日本画の手法を取り入れたアニメの背景画とかを書いていた時期があったので、
会場から墨とかニカワのいい匂いがするだけで幸せです。
見に行ったのはこちら。
線は、僕を描く at 百段階段 ~色彩空間で観る水墨画の世界~ | ホテル雅叙園東京
アニメ背景をやっていた私視点で今日はこちらの感想をー!
アニメの背景と水墨画は近いところがある
デジタルなら全然違うところもあるけど。
アナログで描くアニメ背景と水墨画には共通点もたくさんありました。
色のとらえ方が近い
その昔、アニメがまだモノクロだったころ。
諸先輩方がいろいろ模索してたどり着いたのが、日本画の手法を取り入れた背景画の描き方だそうです。
水墨画は一色の墨の濃淡で表現するんですが、アニメの背景の書き方で最初に習うのはモノクロを使いこなすことでした。
まあ、アニメの背景とか今は大体カラーなんだけどね。
明度に関する正しい目を養うためにモノクロ。
知識じゃなくて目のトレーニング。
ということで、水墨画とアニメの背景は、実は色のとらえ方が近いなあと感じました。
水墨画もモノクロだけど、色の温度、明るさとかのとらえ方は一緒だと思う。
モノクロ漫画も割と近いかも。
自分に近しいもので共通点を見つけられると、見るのも楽しくなりますね。
道具が近い
水墨画に使われている筆、刷毛、お皿、ほとんど持ってますわ、ってぐらい近い。
親近感しかないですね!
日本画が元だからねえ…。そりゃ道具もかぶりますね。
お習字に使う硯も水墨画では使いますので、日本人なら触ったことあるお道具もある!
だから誰が見に行っても、おー、自分でも使ったことがある道具で絵が描けるんだ、となると思います。
グラデーションなんかの塗りの技法も近いものがある
アニメ背景の塗り方って、作品によって全然違って。
美術監督がどういう塗り方をして、どんな仕上げにするのか決めるんです。
がっつり不透明水彩でリアルな表現を追求することもあれば、透明水彩に近いような淡い塗りをすることもあります。
どっちも取り入れるケースもある。
あとは、割とグラデを多用するのがアニメ背景。
塗りの手法を紹介するコーナーがあったんですが。
ありました!グラデの手法。
水墨画だと一筆で、入りが濃くて抜きが薄くてって感じでしたが。
普通に横向きのグラデもありましたね。
淡く書くときはアニメでもそういうこともする。近いねー。
まあ、今はデジタルじゃが…。
まあ、今はデジタルでも筆圧感知もしてくれるからできそうだけど。
筆圧感知が足りなくてもグラデ足すけどね…!
水墨画なんかやったことないし!って方も、学生時代、絵の具触ったことあると思うから、筆と墨だけでこんな表現もできるんだ!と知ったら楽しいと思う。
温故知新だねえ…
水墨画の始まりは8世紀ごろらしいです。
奈良時代だって。
雪舟って名前を聞いたこともある方もいるかもだけど。
この方が、水墨画のスタイルを確立させたのが500年前だそうです。
そう考えると、今も受け継がれて、現代で新しい表現がまだ模索されているのってすごいですよね。
昔を知って、今の良さを足す。
「古臭い」とないがしろにするのには、もったいない技術が詰まっていました。
絵柄が古いだとか最新の塗りがとか…
結局、古くてもいいものはいいんだなと思いました。
「新しい」だけが認められるジャンルじゃないんだなあと。
新しいものは、確かに人が飛びつきやすい面はあると思う。
でも、いつになってもいいものはいいって評価され続けるから。
「絵柄が新しい」だとか「最新の塗りが~」も不必要な要素ではないけど。
基礎技術を上げて表現を追求していくことが、長い目で見たら一番大事なんだなと改めて思いました。
数百年愛される作品になれるか、の視点だと。
まあ、あまりこだわりなく、新しいものも取り入れつつ、自分の道を突き詰めようって感じました!
線は、僕を描くの展示は2022年11月27日(日)まで!
今回、私が見に行った「線は、僕を描く」の展示会は11月27まで目黒の雅叙園でやっています。
雅叙園自体も素晴らしい造形だし、目黒駅からめちゃんこ近いし、東京近郊にお住まいなら行ってみるのありかも。
宿泊じゃなくても入れます。
展示会場は「百段階段」っていう歴史的な建造物なので、展示会場自体もアートであることがすごい。
見どころたくさんです!
自分視点で見ることが芸術鑑賞のコツ
えっと…
なんの予習もなしに行きました…!
途中、ガチファンと思われる方々を見て申し訳ない気にもなったけど、これが私の水墨画の入り口かもしれない…!
予備知識無くても楽しいです!
芸術鑑賞に正解とかないので、自分視点で見ることが鑑賞のコツだと思います。
わからないモノには「わからない」って素直に言っていいと思う。
近くで見られる展覧会、展示会があったら行ってみてください!
芸術は楽しい!